ACCA(イギリス勅許公認会計士)の受験準備
ACCA試験の受験資格
以下、ACCAホームページからの抜粋です。ここでは、日本人の場合、どの卒業資格であれば受験「できない」かを記載しています。
日本語では、
- 工業高校卒業
- 中学校卒業
- 高等専修学校卒業
- その他高等学校卒業
と解釈され、基本的に最終学歴として大学や専門学校を卒業していなければACCAの受験資格を得られません。
逆に、大学や専門学校さえ卒業していれば、会計学を専攻していなくても会計に関する単位を持っていなくても、ACCAは受験できてしまいます。
ACCA試験の科目
ACCA試験には、3つのステージがあります。そのステージはModuleと呼ばれ、Knowledge Module、Skills Module、そしてProfessional Module の3つです。そのステージごとに科目が設定され、ACCA試験で受験できる科目は全部で16科目あります。
この16科目のうち、ACCA資格を取得するには、14科目の試験に合格しなければいけません。
ACCA試験は、全科目を50%以上で合格となります。つまり、50点/100点を取れば良いのです。
14科目の内訳は、以下の通りです。
Fundamentals Level (全9科目)
Part 1 – Knowledge Module(基礎知識)
Part 2 – Skills Module(基礎技術)
- F4 Corporate and Business Law
- F5 Performance Management
- F6 Taxation
- F7 Financial Reporting
- F8 Audit and Assurance
- F9 Financial Management
Professional Level (全5科目)
Part 3.1 – Professional Module – Essentials(専門科目-必須)
Part 3.2 – Professional Module – Options (専門科目-4つのうち2科目を選択)
- P4 Advanced Financial Management
- P5 Advanced Performance Management
- P6 Advanced Taxation
- P7 Advanced Audit and Assurance
ACCA(イギリス勅許公認会計士)と名乗るためには
「会計士」と名乗るためには、上記14科目の合格の他に、実務要件が必要となります。
実務要件は、会計に関する実務経験が36ヶ月以上です。
どんな産業やどんな規模の組織であっても問題ありませんが、ACCAへ所属している組織の情報を届け出た際に、ACCAから認可を受ける必要はあります。(ほとんどの場合問題はないでしょう。)
会計に関する実務経験とは、経理や財務、監査、税務やコンサルなど、幅広い分野での実務経験が認められています。実際にACCAへ経歴を届け出て認可を受ける必要がありますが、こちらも多くの場合問題はありません。しかし、この実務要件をクリアするには、その組織の上司の承認も必要となりますので注意が必要です。(メールベースでその実務要件を確認する手続きがあります。)
その他、Professional Ethics moduleなどオンデマンドで受講し合格しなければいけない講座があります。
これらを全てクリアして初めてACCA正会員(Member)として登録し、ACCAを名乗ることができます。
ACCA試験を受験すると得られる資格
ACCA試験を受験すると、イギリス勅許公認会計士資格以外にも、以下の資格も取得できてしまいます。
- Certificate of Achievement
F1、F2、F3及びF4の試験を85%以上の得点率で合格した場合に送られる資格です。
- Diploma in Accounting and Business
F1、F2、F3全てに合格し、Foundations in Professionalism(ACCAウェブサイト上で行われる簡易テスト)を終了した人に送られる資格です。
- Advanced Diploma in Accounting and Business
F1〜F9全てに合格し、さらにProfessional Ethics module(ACCAウェブサイト上で行われる簡易テスト)を終了した人に送られる資格です。
- Professional Level Certificate
Fondamental Level9科目、Professional Level5科目の計14科目を合格した人に送られる資格です。
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