今回はよくお問い合わせを頂く「復習方法」について記事を書きました。
人間は忘れる生き物です。しかし、忘れるからこそ必要でないものを振り落とし、必要なものをしっかりと覚えていくことができます。
この忘れるという能力をうまく使い、復習を効率的に行うことができる人ほど試験に最短で合格できています。
復習に時間をかけるのは面倒だと思うかもしれませんが、「急がば回れ」の言葉の通り復習こそ近道になるのです。
今回は厳選した10の復習の方法についてお話しします。
1 音読をする
勉強全体を通して、その科目で使われる単語や言葉遣いを自分のものにしておく必要があります。
音読は私たちの5感のうち耳と目と口の3つを使って行う作業なので、非常に効率的に情報をインプットすることができます。
2 今すぐに始める
復習となると、通常の勉強とは異なり時間を特段決めず、時間がある時にやろうと考える受験生がたまにいらっしゃいます。
しかし、復習も一つの勉強であり、知識の忘却曲線から考えるとなるべく早く始めることこそ知識を定着させるためには有効なのです。
特に新しいことを勉強した日にはすぐにでも復習の時間を設けてください。
3 テキストではなく問題演習の復習に時間をかける
問題演習をすることで、以下のメリットを享受できます。
- 「定義」や「定理」「公式」を知識として習得できる
- 定型的な問題の解法を習得できる
- 意識的に知識の引き出しを出したりしまったりすることができる
テキストを読むだけではこれらのことを習得することは難しいので、できる限り問題演習に復習の時間をかけてください。
テキストは1度読むだけで十分です。テキストを一通り読んだ後は、問題演習の時に辞書がわりに使ってみてください。
こうすることで、本番にどのような問題が出ても冷静に対応できるようになり、満遍なく点数を稼ぐことができます。
4 良問に出会う
様々な過去問や練習問題の中でできるだけ「良問」とされている問題をたくさん解きましょう。
自分で良問かどうか判断できない場合は、ACCA認定の練習問題や過去問の内容を見て自分で分析してみてください。
良問というのは解くことが難しい問題ではなく、合格に必須の典型問題がたくさん盛り込まれている問題のことです。
つまり、良問を解くだけでたくさんの知識の復習になります。
5 問題とその回答方法の定型文を作る
毎回の試験で問われることは毎回基本的に変わりません。
こちらの記事でも少し触れていますが、求められているのが assess なのか evaluate なのか critically evaluate なのか criticise なのか discuss なのか explain なのか、様々な質問がありますが回答の形式とその方法は共通しているものがあります。
もちろん、回答の内容はシナリオによって違いますが、何を求められていて、自分はどのように回答するのかをあらかじめ決めておかないと、逆に得点が得られない回答になってしまうことがありますので、この辺りも十分に復習の一部として何度も練習してください。
6 自分の弱点を克服する
人によって弱点は異なりますが、ACCAの試験ではだいたいその弱点は他の人と同じであることが多いです。
試験官はどの内容が受験生にとって難しく感じるかを理解していますので、あなたが弱点と感じるところはむしろ試験で出てくる可能性が高いものです。
一か八かで山をはるような試験勉強はせず、優先的に自分の弱点を克服するように復習を頑張りましょう。
7 本番を意識する
日本人にとって英語で文字を書くことは、日常生活ではほとんどありません。
しかし、復習の際に日本語をテキストや問題演習に書いたり、本番を意識せず適当に回答を書いてしまったりするやり方は非常に非効率的です。
本番でやらないことを日々の勉強、特に復習の際にやってしまうとそれが本番でも出てしまいます。
試験で使わない技術や思考はなるべく排除して復習をやりましょう。
8 制限時間を設ける
ある程度その科目について理解ができ、問題もスラスラ解けるようになれば、今度は時間を意識した復習をしましょう。
全ての問題を解くための制限時間から、シナリオを読むための制限時間、回答を書くための制限時間など、なるべく細かく時間刻んで復習をすることで、試験当日も問題を解いている時に「今少し遅れ気味だな」とか「ここにはもう少し時間をかけられる」という感覚を身につけることができます。
試験は知識の量だけでなく、時間の管理も合格に必要な要素ですので、日頃から意識して勉強に取り入れてください。
9 休憩時間を適度にとる
復習を頑張りすぎるのもよくありません。
これは肉体的にも精神的にも、効率的にもよくありません。
脳の吸収力は水を吸うスポンジのように限界があります。
試験が近づくにつれて徐々にピリピリしてくると思いますが、復習の目的はあくまでも試験の合格でありますので、その合格を阻害するような復習の頑張り方はやめましょう。
10 合格後のイメージをする
試験当日の苦しい切羽詰まったイメージよりも、試験に合格した後の楽しいイメージをしながら復習に取り組みましょう。
素晴らしい将来をイメージをする力も、単なる妄想などではなく、実は一つの能力であり試験の合格に必要な能力です。
イメージしたものは必ず体や脳のどこかに影響を与え、いつの間にか無意識的にそれを実現しようとしてしまいます。
合格している自分の姿をイメージしながら復習に臨みましょう。
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