新しくなったCBE試験とは?
新しいCBE試験は、特別に設計されたスプレッドシートとワープロといった実務的な技術を使用する質問を含んでいます。つまり、知識をより実務に反映させられるような試験内容になっています。
F8以外のすべてのCBE試験には、次の3つのセクションがあります。
•Objective Test (OT) questions
•OT Case questions
•Constructed Response questions
F8試験はわずかに異なっており、OT CaseとConstructed Response の2つのセクションに分かれています。
それぞれのセクションについて解説
Objective Test questions (OTs)
OTの質問はマーク式でそれぞれ2点の配点がある短い質問です。マーク式のため、部分点はありません。
また、次の通りさまざまなタイプの質問があります。
1 MULTIPLE CHOICE
この質問タイプは、主にPaper Based Examに使用されています。受験生は複数の選択肢から1つを選ぶ必要があります。
2 MULTIPLE RESPONSE
この質問タイプは、1のMultiple choiceと同じように複数の選択肢が与えられていますが、そこから指定された数の正解を選ぶ必要があります。時には正解の数が指定されていない場合もあることから、CBEでは全ての選択肢を選択することができるようになっています。
3 FILL IN THE BLANK
この質問タイプでは、ボックスの中に回答を入力することが求められます。回答の多くは数字を記載することが求められますが、文字の場合も少なからずあります。また、使用できる文字は数字の他にマイナス(ー)も使用可能です。
4 DRAG AND DROP
この質問タイプでは、回答を所定の場所にドラッグして持ってくることが求められます。例えば、与えられた順番ごとに回答が求められるような質問でよく出題されています。この質問では、回答とドラッグする場所の数がぴったり一致する場合もあれば、回答の数が多くぴったりとは一致しない場合もあります。ぴったり一致する場合では消去法でも回答が導きだせる場合があります。
5 DROP DOWN LIST
この質問タイプでは、ドロップダウンリストから一つを選択して回答することが求められます。質問によっては、ドロップダウンリストが1つだけではなく複数の場合もあります。
6 HOT SPOT
この質問タイプでは、与えられた画像の一点を指し示すことが求められます。例えば、カーソルを画像のある場所へ持っていくとそこに「X」や「Y」という表示が出てきます。その表示を元に、回答記入欄には同様に「X」や「Y」などを記入し、回答を終了します。
7 HOT AREA
この質問タイプでは、6 Hot Spotと同じように画像が与えられていますが、一点ではなく複数の点またはエリアを選ぶことが求められます。
Objective Test Case questions
各OT Case questionsには、1つのシナリオに基づいて5つのOTタイプの質問が含まれています。これらは、通常のOTタイプの質問と同様にマーク式となっています。
OT Case questionsの配点は10点となっています(つまり、それぞれの質問に2点の配点があり、部分点はありません)。 また、OT Case questionsは個々の質問が独立して他の質問に影響がないように書かれています。したがって、受験生が最初の質問を間違えた場合であっても、他の4つの質問の回答を導き出すことが可能となっています。
Constructed response questions
新しいF5〜F9のCBE試験において最大の変化は、より専門性の高いConstructed response questions にあります。この質問タイプでは、受験生は、空白のワープロページ、空白のスプレッドシート、または指定のフォーマットに数値や文章による回答を作成します。多くの標準的なワープロとスプレッドシート機能が使用できるようになっており、受験生はそれを上手に使用することも求められています。
受験生は自分の言葉による文章やスプレッドシート上で自分で計算した数字を提出することから、このセクションに関する採点はACCAの採点官が行います。Paper Based Examと同様に、すべての計算過程が評価されます。たとえば、スプレッドシートでの質問に数式を使用すると、採点官は最終的な回答ではなく数式までをレビューしてその受験生がどのようにして回答に達したのかまで見ます。また、それも得点(部分点)の一部となります。
坂本尚之 says
ACCAを受験するにあたり、imaの米国公認管理会計士をパスしておくと、来年から
professionalの3科目受験だけで、ACCAを取得可能なのでしょうか?
全科目免除にはならないのでしょうか?教えて下さい。
Tommy says
坂本 様
お問い合わせありがとうございます。
imaの正会員資格をお持ちの場合、ACCAの免除科目は以下の3科目のみとなっております。
Accountant in Business (AB)
Management Accounting (MA)
Financial Accounting (FA)
なので、残念ですが全科目免除とはなりません。