ACCAを取得すれば、Advanced Diploma in International Taxation (ADIT)という国際税務の資格を学習することができます。
この資格は世界的にも認められた資格であり、国際税務に関する専門知識をさらに高めるチャンスとなります。
資格概要
ADIT資格は、税務のバックグラウンドを持つ会計士で、これからさらに国際税務を習得したい人を対象としています。
- ADITの所持者は名刺の肩書きにADITの文字を使用することが許されます。また、入学し年会費の支払いを行えば、CIOT(Chartered Institute of Taxation)のアフィリエイト会員として肩書きを書くことができます。
- この資格は、CIOTが独占的に提供している資格です。
ADITを取得するには、以下の条件を満たす必要があります。
- 国際課税の理論に関する知識の習得
- 2国間の税務問題や国際税務問題に関する知識の習得
Advanced Diplomaへの申し込みと試験
6月に毎年試験が開催されており、その試験の少なくとも5ヶ月前にCIOTに登録し、試験準備を開始することが理想的です。
ADITには3つのコンポーネントがあります。
試験1 – 国際税務の理論
本試験では、国際税法の原則、住居性、二重課税の慣行や条約の解釈、移転価格、OECDの役割、国際租税回避などの主要問題に焦点を当てています。特定の国に限定する内容ではありません。
試験2 – 国際税務の応用(国別)
本試験では、特定の国の国際税務に関する税制について理解し、その知識を応用できることが求められます。選択可能な国は、中国、香港、シンガポール、英国、アイルランド、米国、マルタ、インド、キプロス、オーストラリアです。
試験3 – 国際税務の応用(テーマ別)
本試験では、特定の分野やEUなどの国境を越えた共同体に関する国際税務問題を理解していることが求められます。また、選択したテーマに関連する国際税務の質問に答えなければいけません。この質問に答えるために、複数の国の税制を理解していなければいけません。
選択可能なテーマには、EUの直接税、EUのVAT、および石油やガスのUpstream(生産井に近い産業)が含まれます。選択できる別のテーマに、移転価格があります。
ACCA正会員の特別割引
ACCAメンバーは、通信教育コースとパッケージコース(オンデマンドや学校での授業、復習コースなどを含む)の両方で10%の割引を受けることができます。
詳細は、ADIT websiteで確認することができます。
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