ACCA(イギリス勅許公認会計士)がイギリスの資格だけにとどまらない理由の1つとして、他国の公認会計士として活躍できる相互認証制度があります。その相互認証された国は限られていますが、ACCAの資格を使ってその国の公認会計士登録を行うことができます。
以下、相互認証を行なっている他国の公認会計士の一覧です。
オーストラリアとニュージーランド
ACCAはオーストラリア・ニュージーランド公認会計士協会(CA ANZ:Chartered Accountants Australia and New Zealand)と2016年6月に相互承認協定を結びました。
これによりACCA会員はCA ANZ会員を取得することができ、オーストラリアとニュージーランドで幅広い専門家ネットワークへのアクセスや専門家としてサービス提供を行うことができます。
申請は、CA ANZのホームページにて行うことになります。(ホームページはこちらから)
香港
2015年には、香港公認会計士協会(HKICPA)との間で、既存の相互認証協定を更新しました。更新された協定は、2020年6月30日まで有効です。
これも同様に、ACCA資格を持っていれば香港にて公認会計士として登録ができ、専門家としてサービス提供を行うことができるようになります。
ただし、2004年8月15日以降、香港または英国でACCAの学生会員として登録したACCA資格保有者のみがこの香港公認会計士へ登録することができます。
マレーシア
マレーシア公認会計士協会(MICPA:Malaysian Institute of Certified Public Accountants)との相互認証協定により、マレーシアで公認会計士として登録ができ、専門家としてサービス提供を行うことができるようになります。
マレーシア公認会計士として登録するには、基本的に、以下の4つの条件を満たしている必要があります。
- ACCAの全14科目の試験に合格
- 5年以上会計に関連する職務の経験
- 3年以上マレーシアに滞在
- MICPAメンバーシップ入学パネルとのインタビュー通過
カナダ
カナダ公認会計士協会(CGA-Canada:Certified General Accountants Association of Canada)との相互認証協定により、カナダで公認会計士として登録ができ、専門家としてサービス提供を行うことができるようになります。
2006年に初めて署名されたこの協定は、2011年7月に更新されました。2012年、CGA CanadaはCPA Canadaに加わりました。 相互認証協定は、ケベック州以外のすべての州で有効となります。
カナダ公認会計士として登録するためには、CGA-Canadaによって認証されたカナダの税務と法律の講義を受ける必要があります。 この講義はオンラインで受講可能ですので、都合に合わせて申請プロセスを開始することができます。
UAE(アラブ首長国連邦)
UAE政府との長期戦略パートナーシップを締結し、UAEの権威ある会計機関AAA(Accountants and Auditors Association)と会計士資格の相互認証ができるようになりました。
また、現在アラブ首長国連邦の国会資格として、UAECA(United Arab Emirates Chartered Accountant)の設立支援をACCAが行なっています。
ACCA有資格者がUAEで会計士登録を行うには、UAECA申請書をAAAにメールで送付するだけで、21営業日以内に登録手続きが完了します。AAAへの登録が完了するとすぐにUAECA資格が有効になり、6週間以内にその会員証明書を受け取ることができます。
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