ここではF1、F2、F3を最短で合格するコツをご紹介します。
まず最初に各試験のフォーマットと構造を検討し、次に合格率を最大限に引き上げるためにはどのように学習すべきかを見ていきます。
ACCA試験:PBE?CBE?
F1、F2、F3の3つのACCA試験は、紙ベースの試験(PBE:Paper Based Exam)またはコンピュータベースの試験(Computer Based Exam)の2つの方法で受験できます。
こちらのページでも試験の違いを解説しています。
CBEでは、各受験生ごとに質問が自動的に作成されるため、同じ日に受験しても受験生は異なる質問を解くことになります。PBEでは、試験ごとにあらかじめ質問用紙が作成されていますので、同じタイミングで受験すれば同じ試験内容となります。
また、試験の出題形式は、PBEかCBEのどちらで受験しているかによって多少異なります。それらの違いは小さく見えるかもしれませんが、その違いを理解して、どちらの試験がより自分に適しているかを知りましょう。
F1、F2、F3の試験の共通ルール
F1、F2、F3の3つのACCA試験は同じルールに従います。各試験の時間は2時間で、合計得点は100点です。また、各試験に合格するには50%以上が必要となります。
2014年まで、この3つの試験には、50つの客観的テスト(Objective Test)形式の問題で構成されていました。客観的テストとは、一般的な短い質問で、それぞれ1つのシナリオを元に構成されている質問形式です。
また、それぞれの質問の配点は2点でした。
これが現在では、以下のように各試験に2つのセクションが設けられ、配点の構成も新しくなっています。
- セクションA – 客観的テスト形式の問題(OT: Objective Test)
- セクションB – マルチタスク形式の問題(MTQ: Multiple Choice Question)
マルチタスク形式の問題は、1つの問題が複数の提示されたシナリオに関連して出題されます。
セクションAでは、1点と2点の配点がある質問が混在して構成されています。その配点の組み合わせは試験科目によって異なります。
- F1:1点の質問が16つと2点の質問が30つ(計76点)
- F2:2点の質問が35つ(計70点)
- F3:2点の質問が35つ(計70点)
セクションBでは、試験科目に応じて4つから15つの質問で構成されています。
- F1:4点の質問が6つ(計24点)
- F2:10点の質問が3つ(計30点)
- F3:15点の質問が2つ(計30点)
F1、F2、F3で出題される問題の形式
F1、F2、F3の試験では、以下の3つの問題形式があります。
- 選択式問題(MCQ: Multiple Choice Questions)
- 複数選択式問題(MR: Multiple Response Questions)
- マッチング式問題(MRM: Multiple-Response Matching)
選択式問題
<PBEの場合>
<CBEの場合>
複数選択式問題
<PBEの場合>
<CBEの場合>
マッチング式問題
<PBEの場合>
<CBEの場合>
PBE形式の試験では、セクションAには選択式問題のみが出題されますが、CBE形式の試験では上記の通りさまざまな形式で出題されています。
F1、F2、F3の学習方法
多くの受験生が陥る最大の間違いは、試験勉強をしないことではありません。多くのバイアスによって「簡単」に合格できると錯覚することにあります。よって、基礎科目とはいえども、100点満点を取れる試験でもないのです。
ACCAは、これまで受験生が間違った問題とその回答に基づき、トリッキーな選択肢を十分に用意しています。中途半端な知識では、逆にACCAにひっかけられて合格できないのです。
中途半端な知識よりは、全く勉強せずに感で選択肢を選んだ方が逆に得点率は高くなります。
F1、F2、F3のシラバスは他の試験ほど勉強する内容は深くないかもしれませんが、他の試験よりも勉強する範囲は広いです。
ACCAは、この基礎科目での勉強を通じ、あなたの知的好奇心やさらなる勉強への意欲を掻き立てるために幅広い基礎知識をあなたに提供するように設計しています。
出題範囲が広いのは決して意地悪なんかではなく、私たちの「無知の知」に気づかせるためなのです。
この幅広いシラバスの勉強範囲を反映するように、試験で出題される問題も同様に幅広くなっています。他の試験では「この問題がでる」という予測ができますが、その予測はこれらの試験ではお勧めできません。シラバスにある内容全てが出題される可能性が高いためです。
また、他のACCA試験でも同じことは言えますが、各質問を慎重に読む必要があります。
質問の形式は様々あるにしても、本質の問いである「何を答えなければいけないのか」を理解しなければいけません。
例えば、「1つの答えを選択しなければならないと思っていたが実は2つ選択する必要があった」、「正しい選択肢を選択したが、実は間違っている選択肢を選ばなければいけなかった」などはよくある間違いです。
勉強方法については別の記事でも書いていますので、こちらのページを参照ください。
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