ACCA(イギリス勅許公認会計士)を取得するには14科目の試験に合格しなければいけません。
全ての科目を合格する時間的余裕はあります(詳しくはこちらの記事)。しかし、人生には時間に限りがあります。
ACCAは資格そのものよりもその習得過程に重きを置いており、従って試験科目が14科目と比較的多い科目数になっています。その14科目をいかに効率的に勉強し合格していくか、これがACCAを勉強するキーポイントになります。
過去問をまず読み込む
ACCAの試験は、テキストの内容を半分程度しか理解できていなくても、別の科目で同じような内容を再度勉強することになりますので、意図せずともACCAの試験勉強の過程でテキストの内容の理解が100%まで引き上げられます。(こちらの記事でも説明しています)
よって、試験勉強のスタイルは、最初から丸暗記をすると言うことではなく、そのテキストの中でもよく試験に出てくるポイントを覚えなければいけません。結局、別の科目で同じような内容を再度勉強することになりますので、その科目を効率よく合格するには、何の内容がよく試験に出てくるのかを知ることが必要です。
そのポイントは、ACCAプログラムを提供している学校のホームページやユーチューブなどでも説明がされていますが、すべて英語です。
ACCAの受験生は、英語での情報を収集する習慣を長期的にはつけていく必要がありますが、ACCAを初めて受験するという人にとっては英語でこうした情報収集は少しハードルが高いと思います。
そんな人にも、過去に実際に出題された問題を読んでみることで、出題されるポイントの傾向を理解することができます。
もちろん、テキストを全部読まないうちからなぜ過去問なんか読めるのか、と思うかもしれません。しかし、時間は有限なので、どの内容を優先的に勉強するかを理解するためには過去問の読み込みは必要なのです。
この過去問の読み込みは、特にACCAの勉強を始めたばかりの人には有効です。なぜなら、ACCAの英語の使い回し、表現や使われる単語にまだ慣れないうちからテキストを読んでも、チンプンカンプンになるのがオチです。過去問を読み、ACCAで使われる英語にも慣れていきましょう。
過去の問題集はACCAのホームページからダウンロードできます。
テキストの使い方
ACCAのテキストの使い方は、「よく出題されているポイント」から順に読み進めていくのが理想的です。
数百ページあるテキストの中でも、よく出題されているもの、配分得点の高いものがはっきり分かれています。なので、テキストのどの内容をどれくらい時間をかけて勉強するのかを試験日から逆算し、計画をしてからテキストを読み込んでいくことが望ましい勉強方法なのです。
テキストを最初のページからじっくり読み込む、なんてことは決してしてはいけません。何度も他の記事で触れていますが、100%の理解をACCAは求めていません。最低でも50%です。
ACCAの試験日
1年間に試験は4回あります。もちろん勉強が進んでいる人は、4回とも試験を受けて頂くことは問題ありませんが、多くの学生は、年に2回(6月と12月)の試験を受けています。
もともとACCA試験の開催は年間2回(6月と12月)だけで、ACCAプログラムを提供している学校もそのようにカリキュラムを組んでいるという理由がこの背景にあります。
ちなみに、2016年3月から年4回(3月、6月、9月、12月)の試験が実施されるようになり、まだ一部の試験のみが3月と9月に受験できるようになっています。
ACCAの勉強時間
ACCAとしては、科目ごとに何時間勉強するべきだ、という見解を意図的に示していません。
これは多様な受験生が世界中にいる中で、一つの基準を設けることに意味がないと判断しているからです。
ここでは参考までに目安を共有しますが、ACCAプログラムを提供している学校では、平均的に1科目約70時間の講義(3時間/回、約23回の講義)を提供しています。それにプラスして、自習時間も同様に1科目70時間程度とっていれば、基礎レベルの科目(F1〜F9)の試験勉強は十分であると思います。
つまり、上記の試験日から逆算して半年に1回のペースで受験を行うことが現実的な流れであり、半年にどの程度勉強時間を確保できるかによって、半年に1科目受験するのか2科目なのかを決める必要があります。
受験する科目が決まってしまえば、あとは勉強をガリガリ進めていくだけです。
ACCAの勉強場所
日本ではACCAプログラムを提供している学校はありませんので、ACCAのテキストを購入し、自分の力で勉強進めていく必要があります。
YouTubeや動画共有サイトを見るとACCAに関する講義を無料で提供されていますし、英語であればたくさんホームページがありますので、ACCAの自主学習を行う事自体は特に難しいことではありません。
難しいのは試験勉強そのものではなく、いかに試験を効率よく突破するかというテクニックの部分になります。このテクニックについては、このACCA Japanのサイトにて随時共有をしてきます。
また、ACCA Japanでは、カンボジアでACCAプログラムを提供している学校に在籍し勉強を進めることを推奨しています。詳しくはこちらのページを参照ください。
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