ACCA(イギリス勅許公認会計士)を取得するには14科目の試験に合格しなければいけません。
全ての科目を合格する時間的余裕はあります(詳しくはこちらの記事)。しかし、人生には時間に限りがあります。
ACCAは資格そのものよりもその習得過程に重きを置いており、従って試験科目が14科目と比較的多い科目数になっています。その14科目をいかに効率的に勉強し合格していくか、これがACCAを勉強するキーポイントになります。
基礎知識科目(Knowledge Module)について
この基礎知識科目には、F1、F2、F3の3つの科目があります。
この3つの科目はACCA全体の基礎となる科目であり、すべてを合格しないと次の基礎技術科目(Skills Module)へ進むことができません。(受験の流れについてはこちらの記事を参照)
しかし過去の合格率を見ると、この3つの科目は高い確率で合格できてしまうことがわかります。
特に、この3つの科目はCBE形式で試験が行われます。CBEは基本的にMultiple Choice Question、つまり回答が選択式になっています。そのため、たとえ正確な答えが分かっていなくても、消去法により回答を導き出すことが可能な試験です。
特にこの基礎知識科目の試験では、「基礎」という性質から明らかに間違っている選択肢も含まれていますので合格率が高い傾向にあります。
ACCAの数百ページのテキスト
いざ、ACCAのテキストを見ると、驚いてしまう受験生がたくさんいます。
ACCAのテキストは、どの科目でも何百ページというページ数のテキストになってます。
しかし、それがその科目の難しさを示しているかというと、そうではありません。合格点は、あくまでも50%です。つまり、最低でもテキストの半分を理解していれば良いのです。
USCPAのように採点されない質問があったり、75%以上得点がないと合格できないというような厳しさはありません。
計画せずとも効率的に勉強できてしまうACCA
ACCAには14科目ありますが、その14科目は範囲が被っているものがほとんどです。(ACCA試験の考え方についてはこちらの記事を参照)
この中での基礎科目の役割は、これから他の試験で何度も出てくる内容の大枠を理解する、ということに他なりません。
つまり、全てを最初から暗記すると言う事は想定されていませんので、基礎知識科目のテキストがたとえ数百ページあったとしても、今確実に100%覚えないと後の試験で苦労する、という訳でもないのです。むしろ、基礎知識科目についてはざっくりと50%以上覚え、別の科目でまた同じような内容が出てきた時に、「こういう話、そういえば勉強したな」と思いだせれば良いのです。
このACCA試験の概念を理解していないと、いつまでたっても基礎知識科目を受験することも、合格することもできない、という事態になりかねません。
人生の時間は限られています。
基礎知識科目は、そこまで難しい科目ではないと断言できますので、100%テキストの内容を覚えてないから合格できないのではと恐れずに、どんどんと前へ前へ進んでください。
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