昨今の新型コロナウイルスの影響で、ACCAの試験の延期や国を超えた試験会場への申し込みが困難になってきていますが、皆さんのモチベーションを上げる記事を今回は書きました。
内部監査人とは?
タイトルにもある通り、みなさんがACCA Memberとして登録できた暁には、CIA(Certified Internal Auditor)という資格をたった1回の試験合格で取得することができます。CIAを取得するには、通常は3科目の試験に合格する必要があります。
CIAとは、アメリカにあるThe Institute of Internal Auditors(IIA)という機関の内部監査に関する専門家資格であり、徐々に世界的にも広がりを見せつつあります。
内部監査という言葉に馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。そもそもACCAという資格ですが、一般的に財務諸表の監査をする「外部監査人」という専門家資格として認知されています。
例えば海外ではACCAを持っていて一定の要件を満たすことで、会社外部にいる独立した監査人として財務諸表を監査し、財務諸表が適切に作成されているかの意見を表明することができます。
一方で内部監査とは、財務諸表だけでなく組織内部のガバナンスの状況、内部統制、リスクマネジメントといった経営の根幹をなす仕組みの監査であり、それらが適切か否かの意見表明だけでなく経営者への改善提案も含みます。
これまでの歴史として、内部監査は外部に委託するということが非常に少なく、そのような内部監査人という資格も認知されていませんでした。しかし、昨今の時代の流れとして、より専門的で独立した外部の事務所などに内部監査を依頼するケースが増えており、また内部監査の重要性も高まっていることなどから、内部監査の専門家資格としてCIAが広がりを見せています。
CIAを受験するには?
CIAはACCAのMemberになっている人であれば誰でも受験できます。詳細に関してはIIAのウェブサイトを参考にしてみてください。
CIAではこの試験を「CIA Challenge Exam」と呼んでいます。ACCAだけでなく他の会計士資格でも受験が可能です。
この試験では1回の試験でCIAを取得できるよう、元々ある3つの試験内容を1つのシラバスにまとめているため、通常よりも試験時間が長く3時間ほどかかります。
1回の試験だからといって簡単なものではありませんが、そのChallenge Exam用のテキストや過去問などもIIAが準備していますので、勉強する環境は十分整えられています。
さらに、このCIAの試験は自宅のパソコンから受験することができます。一般的な家庭にあるパソコンでインターネット環境が整っていれば問題ありません。また、試験日時もフレキシブルに選択できるので、働いている方にとっても受験しやすい試験となっています。
また、日本でもある程度認知がされてきており、日本語でのテキストも手に入るようですので、ACCAのMemberになった暁には是非CIAにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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