日本の公認会計士やその他多くの専門家と同様に、ACCA資格保有者は生涯を通して 継続的専門研修(CPD:Continuing Professional Development)を履修する必要があります。
ACCAが提供するCPDは、今日の変化が激しいビジネス環境で成功するために必要な知識と技術を維持し、さらなる向上に役立つように設計されています。
日本の会計士制度では、これをCPE(Continuing Professional Education)と呼び、当該事業年度を含む直前3事業年度で合計120単位以上のCPE単位を履修することが法律で義務付けられています。
CPDを履修するプロセス
会計業務に従事している場合は、毎年CPDを履修する必要があります。
もし、つい最近ACCAの正会員になったのであれば、正会員になった翌年の1月1日からCPDプログラムに参加することとなります。
ACCAの退職会員の場合は、CPDを完了する必要はありません。ACCAの退職会員についての記事はこちらからご覧ください。
CPDの免除
個人的な理由によりCPDに参加できない場合は、CPD免除の対象となることがあります。免除したい場合は、直接ACCAへ問い合わせを行う必要があります。
CPDの単位
CPDでは、毎年40単位を履修することが求められます。また、この40単位は、Verifiable CPD21単位とNon-verifiable CPD19単位にて構成されています。
Verifiable CPDでは個別具体的知識とその実務への応用に関する学習が主となり、一方でNon-verifiable CPDは一般的な事項に関する学習となっています。
また、Verifiable CPDは1年に21単位以上履修することが可能であり、21単位を超えた分については翌年の単位へ充てるために繰り越すことができます。一方でNon-verifiable CPDの単位は19単位以上履修することは可能ですが、19単位を超えた分は翌年へ繰り越すことはできません。
さらに、初年度のみに限定し、21単位を超えて履修したVerifiable CPDの単位は繰り越すことができませんので注意が必要です。
パートタイムで雇用されている場合
暦年で数えて1年間の労働時間が770時間以下のようなパートタイムで仕事をしている場合、通常のCPDの単位を取得する必要はありません。
この場合、Non-verifiable CPDを19単位履修することのみ求められます。もちろん、自分の仕事にあった形でVerifiable CPDを自主的に履修することもできます。
ACCAがCPDの状況を定期的にレビューする
ACCAは、各正会員の専門性やそのクオリティを確認するために、定期的にCPDの状況をレビューします。
通常、1年に1度ランダムに正会員を選び、そのCPDの状況や結果をレビューします。また、状況に応じてACCAから質問状が届いたりと個別に対応することも求められます。
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