私が海外で英語を使って仕事をしています、と言うと、
相手からまず返ってくる言葉は
「英語はどのように勉強したのですか?」
という質問です。
私は、大学受験以降、英語を勉強しようと思ったことは一度もありません。
むしろ、英語を勉強することが面倒臭くてしかたありませんでした。
しかし、その相手が期待していた言葉は、
「XXXという参考書で勉強しました」
「XXXという英会話教室に通っていました」
という言葉で、いつも私の回答には納得してもらえません。
確かに、海外で勉強したり働くことを決める前に英会話教室に行って、
とりあえず英語を勉強しようとすることは、むしろ普通の行動なのかもしれません。
しかし、私の場合は、ネイティブスピーカーが教鞭をとる英国勅許公認会計士(ACCA)の専門学校に通い、英語で授業を受け、英語で問題を解いたり理論を覚えたりする過程で、英語が自然と身についていきました。
英語は手段であり目的でないのに、英語だけを勉強するためにお金と時間を使うのは、私にはもったいないと感じられるのです。
もちろん、最初の授業はチンプンカンプンです。
英語でも地方によって訛りや表現の違いがあります。
まして大学受験英語も忘れかけている私にとって、いきなりこの英語での授業はハードルが高いことくらい、最初からわかっていました。
だから、授業が終わった後はノートや教科書を読み直し、遅れをとらないように授業の内容を丁寧に復習します。先生が話していたことは、こういうことだったんだと納得するまで復習します。
そうすると、2回目の授業では2割程度授業の内容が理解できました。
3回目、4回目と授業を続けていくうちに、先生が話す英語、使う単語や表現の仕方などに慣れてきて、英語で授業を受けることも苦ではなくなってきます。
これで、英語のリスニングや英単語、英文法の暗記も同時にできるわけです。
また、英語で授業をするくらいの学校なので、生徒も日本人はほとんどいません。私のクラスでは日本人は私一人だけでした。
休み時間など、わからないところは隣の生徒に英語で聞いたり、たわいもない話も英語になります。外国人の友達もたくさんできます。
これで、英語でのアウトプット、英語でのカンバセーションの練習ができてしまうわけです。
英会話学校で勉強すれば、生徒は日本人だらけ、わからなかったら日本語でサポートしてもらえる、英語の教材は全く興味のない話ばかり、といった環境であるのが普通です。
英会話学校で外国人の友達も作ることはできないでしょう。
英会話学校に行くのは自由です。
私の場合は、大学受験で勉強した英語があったからまだマシだったのかもしれません。
しかし、海外へ行く、海外で働く、ということを本気で考えるのであれば、いつまでも英会話学校に行くことはおすすめできません。
私も日本人なので、英語なんか完璧に話せるとも思ってはいませんし、実際そうではありませんが、英語を使いながら海外で活躍できています。
どこかで、英語の勉強に対して妥協をしてみましょう。いつまでも英語を勉強するのはやめて、英語を使うことを今度は目指してみましょう。
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